【書評】オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る(著者 オードリー・タン)

ビジネス書

(更新2021年2月8日)

この本を読むべき人はこんな人

デジタルで政治がどうなってゆくのか知りたい人
・オードリー・タンさんの考え方を学びたい人
・これからどんなスキルを身につけるべきか知りたい人


きたろう
きたろう

著者は台湾デジタル担当政務委員で、台湾の閣僚です!

きたろう
きたろう

中学校を15歳で中退、19歳でシリコンバレーで起業。経歴にも注目です!






本の概要



発行日:2020年12月1日
発行所:株式会社プレジデント社


著者プロフィール:
オードリー・タン
台湾デジタル担当政務委員(閣僚)
1981年台湾台北市生まれ。
幼い頃からコンピュータに興味を示し、12歳でPerlを学び始める。
15歳で中学校を中退、プログラマーとしてスタートアップ企業数社を設立。
19歳のとき、シリコンバレーでソフトウェア会社を起業する。
2005年、プログラミング語「Perl6(現Raku)」開発への貢献で世界から注目。
同年、トランスジェンダーであることを公表し、女性への性別移行を開始する。
2014年、米アップルでデジタル顧問に就任、Siriなど高レベルの人工知能プロジェクトに加わる。2016年10月より、35歳の史上最年少で行政院(内閣)に入閣。




なぜ読もうと思ったのか


オードリー・タンさんに興味があり、読むことにしました!


本書は、オードリー・タンさんの経歴に関する部分は少なく、オードリー・タンさんの政治に対する考え方がメインです。


内容


中学校を中退。独学でプログラミングを学んで、19歳で起業。


Siriへの開発参加。35歳で入閣。


経歴からしてとても興味深いオードリー・タンさんが、政治に対する考え方を語ります。


ITの世界で働いてきたからこそ、デジタルをどう政治に生かすか。




デジタルを利用して、社会をよくするためいろんな政策を実行してきた人物です。



オードリー・タンさんの父親が読書家で本がたくさんある環境で育ち、父親と政治について議論しあうこともあり、小さい頃から政治には興味があったそうです。



台湾が民主化にむけて動きはじめた時代に生きてきた方なので、その思考はとても参考になります。



目次

はじめに
序章:信頼をデジタルでつないだ台湾のコロナ対策
第1章:AIが開く新しい社会ーデジタルを活用してより良い人間社会を作る
第2章:公益の実現を目指してー私を作ってきたもの
第3章:デジタル民主主義ー国と国民が双方向で議論できる環境を整える。
第4章:ソーシャル・イノベーションー1人も置き去りにしなし社会改革を実現をする
第5章:プログラミング思考ーデジタル時代に役立つ「素養」を身につける
終章:日本へのメッセージー日本と台湾の未来のために
おわりに


本にでてきた心に残った言葉


””私が自主勉強をしていたときに自然と感じるようになったのは、「何事も独学が可能なのだ」ということです。ネット上にはさまざまな意見があり、それを統合することが自分の学習領域となりました。””

きたろう
きたろう

今は、どこにいてもインターネットのおかげで勉強ができるということです。


””デジタルの時代になればなるほど、文学的素養は欠かせず、重要性を増すのです。””

きたろう
きたろう

オードリー・タンさんが言うから重みがあります。


””プログラミング思考、アート思考、デザイン思考といったデジタル時代における必須の思考方法であり、さらにベースとなる「自発性」「相互理解」「共好」という三つの素養なのです。””

きたろう
きたろう

本書は、この一文がすべてです。






まとめ



本書で印象に残ったエピソードがふたつあります。



ひとつ目は、


台湾で「コロナ禍で、男の子がピンクのマスクで学校に行ったらバカにされた」という声が政府に寄せられた時、次の日政府のみんなでピンクのマスクを着用してテレビに映り、ピンクは良い色だとアピールしたこと。


ふたつ目は、


日本と同じように、台湾でもトイレットペーパーを買い占める騒ぎがあった時、政府の人が「おしりは、ひとりにひとつしかないから落ち着いて」と言って沈静化をはかったこと。






このふたつは、とても印象に残っています。こういうことが言えたり行動できたりする雰囲気が台湾にはあるのだと思うと、とても羨ましいです。




本書の著者オードリー・タンさんは、その経歴からして誰もが考えだすことができない発想やアイデアを生み出して、実行してきた人かと思いきや、そうではなく。



みんなでアイデアを出し合って、それをみんなで実行できる環境を作った人なんだと本書を読んで思いました。




組織にいると、上からの命令だけで行動する人だけの集まりになってしまいます。



行政でも、会社でも、意見を出し合える環境を意識してつくっていくことが大事なんだと思わされました。





タイトルとURLをコピーしました